まっぷたつの子爵

20世紀イタリアの文豪イタロ・カルヴィーノの小説です。読みやすく、ユーモラスで、考えさせられる作品でした。 戦争で体がまっぷたつになってしまい、半身が完全なる悪に、もう一方の半身が完全なる善に分離してしまった子爵の物語です。 まっぷたつになってしまった子爵と普通の人との対比が非常におもしろく、完全な悪の側はもちろん善の... Read More

小説の鉄板 ノルウェイの森

私も20代半ばの頃、日本のほとんどの小説ヤングの例に漏れず「ノルウェイの森」を上下ともに読みました。当時私はそれほど小説を読みませんでした、むしろ現実に存在しない架空の物語にあまり興味を持っておりませんでした。文学的なところに触れたいなと漠然と思っている中、ちょうど映画化のタイミングにも合って小説を上下ともに買って読み... Read More

爽やかな読後感が残る青春小説「地図にない島」

昭和時代に活躍した作家、井上靖氏の「地図にない島」という小説がとても印象に残っております。 新婚旅行先の海で、男主人公はヒロインを乗せて手漕ぎボートを操るのですが、誤ってボートが沖へ流されて遭難しそうになります。 これに嫌気がさしたヒロインが旅行をボイコットし、実家に帰ってしまうという処から物語が始まります。 ヒロイン... Read More

短編小説集『セブン』を読んだ感想

私は先々週に図書館から乾くるみの『セブン』を借りて、2週間ほどかけて少しずつ読みました。この本はタイトルの「セブン」の通り、7つの短編小説から構成されています。 この短編小説集を読んで第一に感じたのは、数字や時間に関するゲームやトリックがうまいと思ったことです。作品はフィクションなので、日常生活では考えられないような出... Read More

私の感じた黒子のバスケの面白さ

これまでのバスケ漫画と言えば、スラムダンクがありましたが黒子のバスケはまた違った方向でバスケットボールの面白さを伝えている漫画と思います。 キセキの世代と呼ばれる同じ中学校にいた最強のメンバー達が高校生になりバラバラの高校へ進学する中、幻のシックスマンと呼ばれた主人公の黒子は強豪校へは進学せずに誠凛高校という普通の学校... Read More

印伝さんと縁結びを読んだ感想

印伝さんと縁結びは普通の大学生の主人公のくくりと京都・名家の御曹司の印伝さんがいきなり縁結びの神様に指名されて婚約をするという話です。 最初はくくりも印伝さんもお互い好き同士じゃなくて、どちらかというと嫌いあっていた感じでした。 でも段々相手の内面に触れていくうちにお互いの良い所を知っていって好きになっていく過程が読ん... Read More

さまざまな萌えが詰まった漫画「3月のライオン」

「3月のライオン」とは、現在「ヤングアニマル」という、青年向け漫画雑誌で連載中の将棋漫画です。 内容は、天才将棋少年が美人三姉妹と青春を過ごす、という男性向けのものになります。 ですが、作者は、もともと少女漫画家であり、アニメ化・実写映画化もした「ハチミツとクローバー」という前作が有名です。 なので、女性ファンが大変多... Read More

CDもいい「覆面系ノイズ」

この作品は、「ぼくたちはほんとのこころをかくしてる」というモノローグから始まります。 この作者さんは、モノローグが本当にうまいです! 作品はニノという少女が主人公で話が進んでいくのだけれど、ニノは幼少期にモモ、ユズという少年と「音楽」を通して心を通じ合わせ、別れるときに「ニノの声を目印にする」と言われます。 その言葉を... Read More

江國香織作『神様のボート』

初めて読んだ当初は作者がこの作品のことを「とても危険な小説です」と評した意味がわからなかったのですが、大人になってからその意味がわかりました。学生の頃に読んだ時は、この静かに自己完結したような二人の生活感が好きでした。しかし、失踪する恋人から「何年かけても見つけ出す」と言われ、盲目的に信じることなんてあまりにも危険です... Read More

自分もこの会社で働きたい「カイシャデイズ」

仕事でイライラしていませんか? そんな時は山本幸久さんの「カイシャデイズ」がオススメです。 自分もこの会社で働きたい、仲間に入りたいと思えるハートウォーミングストーリー。 いわゆるお仕事系の小説です。 ある内装会社で働く人々の話がオムニバス形式で書かれています。のちのち登場人物や出来事がつながってきます。 登場人物はみ... Read More