ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこ先生のエッセイ本の一つである「ひとりずもう」を読みました。この本は主に作者が中高生時代の思春期時に経験した事がとてもコミカルに書かれています。
始まりから中学生時代の性に対してや異性への感情などが赤裸々に語られていて、あっという間にさくらももこワールドにどっぷりと浸かってしまいます。
全部で15話あり、どれもクスっと笑えるホノボノとしたお話です。
「あ~私もこんな感じだったなぁ…」とくすぐったい感覚で、共感できる事も多いのではないでしょうか。
全部面白かったのですが、その中でも印象に残ったのは初恋の話です。
甘酸っぱくてキュンとするだけではありません!いや、甘酸っぱいテイストの方が少ないといっても良いくらいです。
好きな相手との妄想物語はみんな経験した事があるのではないでしょうか…。
初恋さえもさくらももこワールド全開で、さすがにニヤニヤが止まりませんでした。
他にも、挫折しそうになりながらも漫画家を目指したきっかけや、ペンネームをさくらももこにした経緯など細かく書かれており、とても楽しめる一冊です。
発売当初は数十年前ですが、今読んでも古臭い感じも全く感じません。
忘れた頃に読み返しても何度も笑えるお得なエッセイ本だと思います。
まるでちびまる子ちゃんのその後を見ている様な感じで、エッセイですがどこかマンガを見ているような気分になります。
すらすらと読めるので、活字が苦手な方でも頭にイメージが思い浮かびやすいのではないかなと思います。