Nのために

湊かなえの小説「Nのために」を読みました。

これはドラマ化もされました。私は最初にドラマを観ました。

演出のされ方が、断片的で、時間軸もばらばらで、現在、過去、いろいろに入り乱れていくので、集中して観ないとわからない感じがありましたが、とても面白いドラマでした。

それで、原作はどんな感じだろうかと思って読んでみたのです。

原作も時間軸はばらばらで、時系列ではありませんでした。

原作をもとに、変に脚色しないでそのままドラマを作ったんだなあと分かりました。

私はドラマも良かったけれど、原作の小説にとても惹かれました。

読みやすくて、臨場感があって、最後まで飽きることなく、楽しめました。

できれば、ドラマを観る前に原作を読みたかったです。

そうすれば、推理の部分が、より楽しめたからです。

最後に誰が放火の犯人だったのか、それがわからないうえで読んだほうがより臨場感があったと思うからです。

ドラマを先に観ていたから、すべての流れを知っているわけですが、それでも原作を読んで楽しめるということが、逆に凄い小説だなあと思えました。

ネタがわかっていても、楽しめるのは、その描き方に、作者の筆力とか、引き込む力があるからです。

そういう力がないと、途中で、それは知っているから面白くないとなって、続けて読むのがイヤになるかもしれません。

ドラマはドラマ、小説は小説として、どちらも楽しめて、二重に得した気分です。

映像化されていない細かな部分も小説には多々あります。

やっぱり書き言葉からの想像の広がりは、小説が持つ醍醐味ですね。