出店にトライ!つれづれノート35

詩人でもある銀色夏生さんのつれづれノートシリーズ35弾です。作者の日常生活を通して綴られる、誰にでもあるごく普通の日常生活の中から、時々ぴかっと光るような、鋭い言葉が飛び出してきます。

今回はそんなシリーズの35冊目ということで、これを初めて手に取る人は存分に楽しむことは少し難しいかもしれませんが、長年の読者にとっては、安定の銀色ワールドといったところでしょうか。とりわけ大きな変化があるでもなく、日常を淡々と過ごし、でもその中から新たに興味を持ったことに突き進み、やってみて満足したらおしまい。その過程から多くを学んで自分の肥やしにする、といった一連の流れ。

変に励まされるでもなく、何かを勧められるでもなく、一歩引いたところから全てを受け入れる、個々を尊重するから、私にも口出ししないでというような姿勢。

自分の母親には感謝していますし、母の元に生まれてきたことに満足していますが、私は作者から、生き方、日常生活に対応する具体的な方法を学んだように思います。そしてそれが、とても大きな土台になって日々の暮らしを支え、生き易くさえしてもらったように感じています。

35冊目。大体同じようなことを作者は言っているのですが、ブレない作者の生き方が、今回も私の力になっています。