「老人の取扱説明書」

キレやすい、意固地になって人の言うことを聞かない、同じ話を何度もする……このような高齢者、多いですよね。明らかに認知症である場合を別にすれば、その原因は老化による体の変化。それがこの本の主張です。例えば、「なぜ高齢者は赤信号を無視するのか」。
その理由は「腰が曲がっていたり、まぶたが下がっているために信号機が見えにくいから」。
他にも、「えっ、そうだったの」という情報が満載。著者は、「老化の正体」を知れば、高齢者本人が卑屈になったり、周囲の親切が空回りすることがなくなると書いています。そして、本当の意味で高齢者に優しい社会になると。
たしかに私も、高齢者に腹を立てることがありました。その度に「アタマがだめになっていくのだから仕方がない」と自分をなだめ、同時に「私もああなるのかな」と寒々しい気持ちになったものです。
でもこの本を読んで、とても楽になりました。

もし周囲の誰かが困った行動を取っても、「認知症」と性急に判断することなく、冷静に対処できるでしょう。
自分が年を取ることに対しても、ネガティブにばかり考えることがなくなりました。
正しい認知症判断の役にも立つと思います。ぜひ読んでほしい、おすすめの本です。